2023年 熱海市
緑豊かな環境の中にスッと潔く建つスタイリッシュな別荘。常緑樹、落葉樹、竹林といった周囲の植生を生かしながら、あえて砂利を敷き詰めたことでコントラストが生まれた。かなりの傾斜地なので、砂利が滑り落ちないように固定するのは大変だったが、個性的で面白いプランが実現できた。
スタイリッシュで繊細な支柱に支えられた建物が、敷き詰めた砂利の上にスッと立っていて、まるで白砂の上に建つ観音堂のよう。ミニマムな雰囲気の砂利の庭は、手入れも簡単で凛とした雰囲気。建物の奥にはクスノキが残る。
砂利の下にはハニカム構造のシートを敷き込み、急斜面の砂利が固定され、滑り落ちないようになっている。
木漏れ日が差し込むベランダにも季節感のある落葉樹(ナンテン)を。
建築のシンボリックな支柱と呼応するような竹林が美しい。緑豊かな環境の中で樹木と建物、砂利の庭が繊細なコントラストを作っている。
裏の私道から、高床を通り抜ける階段
寄りそう楠はシンボルツリーとして残した